• 12月 25, 2023

片頭痛 ー 最近の治療 ー

従来の片頭痛予防療法は連日の薬剤内服が必要とされ、効果が不十分な症例も多く存在します。本邦で2021年より使用可能となった新規薬剤が、抗カルシトニン遺伝子関連ペプチド(Calcitonin gene-related peptide:CGRP)をターゲットとする、CGRP関連薬剤です。

投与対象となる患者さんとしては、

  1. 片頭痛治療歴があること。
  2. 最近3 カ月以上において、1 カ月あたりの頭痛 が平均 4 日以上であること。
  3. 片頭痛発作の急性期治療等を既に実施しており、それらの治療を適切に行っても日常生活に支障をきたしている。
  4. 本邦で既承認の片頭痛発作の発症抑制薬(プロプラノロール塩酸塩、バルプロ酸
    ナトリウム、ロメリジン塩酸塩等)のいずれかが、下記①~③のうちの 1 つ以上
    の理由によって使用又は継続できない。
    ① 効果が十分に得られない
    ② 忍容性が低い
    ③ 禁忌、又は副作用等の観点から安全性への強い懸念がある

投与の継続・中止については、投与開始後 3 カ月(3 回投与後)を目安に治療上の有益性を評価して症状の改善が認められない場合には、本剤の投与中止を考慮する。となっています。

当院では、ガルカネズマブ、フレマネズマブの2種類の注射薬を採用しております。ご不明点などありましたらいつでもご相談下さい。

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