• 3月 24, 2024

認知症にならないための食事・栄養療法は?

認知症疾患診断治療ガイドライン2017によれば、認知症と食事・栄養に関する数多くの報告があります。結論としては、特定の食物・栄養素では確定的な結果は得られていないというのが現状のようです(エビデンスレベル2C)。そこで、最近報告された、比較的規模が大きく臨床的に有用と思われた研究結果がまとめられています。

・大豆、大豆食品、野菜、藻類、牛乳および乳製品の摂取は認知症のリスクを軽減する。

・コメの摂取量が多いと認知症のリスクが高まる(コメ自身の有害性というよりは、結果としての食事摂取の偏りが問題である可能性)。

・ビタミンEを多く含む食物を摂取すると、長期的には認知症のリスクが軽度低下する。

・ビタミンC、ベータカロチン、フラボノイドの摂取は認知症のリスクに関連しない。

・魚およびomega-3脂肪酸の摂取は認知症のリスクに関連しない。

・アルツハイマー型認知症者では、血漿中の葉酸、ビタミンA、B12、C、Eは有意に低下。ビタミンD、亜鉛、銅、鉄は差が見られなかった。

・カフェイン、コーヒー、茶については、総じて摂取者のほうが認知機能低下の程度は弱くなる傾向。

文献: 認知症疾患ガイドライン2017

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