ボツリヌス療法について
重症頭部外傷や脳卒中の後遺症として現れる機能障害に痙縮があります。痙縮により筋肉の過緊張が起こり、手足を動かしにくくなります。痙縮が長く続くと筋肉が固まって拘縮となり、日常生活のみならずリハビリテーションの障害となることもあります。
ボツリヌス療法は、痙縮に対して有効なボツリヌス毒素を直接筋肉に注射することで行います。ボツリヌス毒素製剤は、わが国ではA型ボツリヌス毒素が販売されており、適応症は眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頚、上・下肢の痙縮、小児脳性麻痺による尖足などがあります。
当院では、脳卒中後遺症による上・下肢の痙縮に対し、ボツリヌス療法を行っております。 典型的には、注射後数日で効果が現れ、3~4か月効果が持続しますので、数か月毎に注射を行います。費用、治療スケジュール等、詳しくは医師にご相談下さい。